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12月14日-02号

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  1. 豊山町議会 2020-12-14
    12月14日-02号


    取得元: 豊山町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-04
    令和 2年 12月 定例会(第4回)1.議事日程   (令和2年豊山町議会第4回定例会)                               令和2年12月14日                               午前9時30分招集                               於議場 日程第1 一般質問2.出席議員は次のとおりである(9名)  1番   作野桂子          2番   岡島 剛  3番   柴田賢一          4番   坪井孝仁  5番   山本亮介          6番   岡島政信  8番   岩村みゆき         9番   水野 晃  10番   大口司郎3.欠席議員は次のとおりである(1名)  7番   坂田芳郎4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(16名)  町長      鈴木邦尚   理事      田上健治  教育長     北川昌宏   総務部長    小川徹也  総務課長    井上 武   防災安全課長  小塚和宣  税務課長    青井宏司   生活福祉部長  日比野敏弥  住民課長    高桑 悟   福祉課長    林 真吾  保険課長    牛田彰和   産業建設部長  堀尾政美  産業・都市政策課長      建設課長    早川憲二          中川 徹  教育委員会事務局長      学校教育課長  井戸茂治          安藤憲司5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(2名)  事務局長    鈴木雅之  書記      安藤真澄---------------------------------------     午前9時30分 開議 ○議長(岩村みゆき君) 皆さん、おはようございます。 町内の新型コロナウイルスの感染者数の増加に伴い12月11日に町長からメッセージが出されておりますところでございますが、この本会議一般質問も、最大限感染予防に配慮しながら行ってまいりたいというふうに思っております。どうか皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 また、携帯電話につきましても、音の鳴らない配慮をよろしくお願いいたします。 ただいまの出席議員数は10名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、別紙でお手元に配付いたしましたとおりであります。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(岩村みゆき君) 日程第1、一般質問を行います。 ここで、時間制限について申し上げます。答弁時間を含めて60分といたします。 6名の通告がありましたので、通告順に基づき、4番坪井孝仁君の発言を許可します。 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 4番、坪井孝仁です。議長のお許しを得ましたので、発言させていただきます。 12月7日の定例会初日において、鈴木邦尚新町長の所信表明を聞き、今後の豊山町の発展に住民の期待は多大であると強く感じました。 鈴木町長は「住みたいまち、住み続けたいまち」を目指し、今回の選挙公約で6つの大きな柱となる約束を掲げています。 その約束とは、1、町長の報酬を10%削減します。2、18歳までの医療費を無料化します。3、豊山中学校を移転・新築します。4、特別養護老人ホーム・障がい者グループホームを設置します。5、広域防災拠点を設置し平時には、スポーツ施設、ふれあいの場として、新たな賑わいを創出します。河川整備排水機場の増強など総合的な治水対策を実施します。6、名古屋市営バス乗り入れを進めます。と、選挙公約を掲げられました。 そこで、この選挙公約の中の豊山中学校移転・新築についてと広域防災拠点の設置についてと名古屋市営バス乗り入れについて、どのような考えの下で住民の皆様への約束として挙げられたのか、町長から住民の皆様への説明も踏まえ、質問をしていきます。 質問内容によっては、運営主体や事業主体が豊山町と異なるところもありますので、その辺りについては、推進していく上で支障のない範囲での答弁で構いません。 それでは質問させていただきます。 3つ目の公約で「豊山中学校を移転・新築します」とあります。この公約については後ほどの豊山町保有の公共施設の老朽化問題についての質問に関連しますので、後ほど質問させていただきます。 5つ目の公約で「広域防災拠点を設置し平時には、スポーツ施設、ふれあいの場として新たな賑わいを創出します。」また、「河川整備排水機場の増強など総合的な治水対策を実施します」とあります。 広域防災拠点の設置は、新聞報道などで明らかになっている、青山地区に愛知県が計画している後方支援を担う広域防災拠点のことだと理解しています。また、この広域防災拠点には愛知県と名古屋市で統合された消防学校も検討されています。 鈴木町長の強みは長い行政経験で培った業績と太い人脈であると確信しています。この開発事業は、豊山町では経験したことがないほどの大規模開発事業となることが想定されます。鈴木町長は今までの経験をどのように生かし、この大規模開発事業を町としてどのように関わりながら推進していくのか伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 坪井議員のほうから、いわゆる愛知県の計画している防災拠点について、町長としてどう取り組んでいくのかというお尋ねをいただいたと思っております。 ご案内のように、議員もご指摘されましたように愛知県は去る9月25日、大規模災害時に全国からの応援人員や物資等を円滑に受け入れ、被災現場や地域の防災拠点に迅速かつ的確に供給する後方支援を担う新たな防災拠点を本町の青山地区に整備するという発表をされました。知事自ら発表をされております。 防災拠点の平常時の利用につきましては、議員ご案内のようにスポーツ施設子どもたちを初めとする町民の皆様の触れ合いの場として活用できるよう、これまで私が培わせていただいた行政経験あるいは人的なネットワークを最大限生かしまして、愛知県と調整し、また連携をしてまいりたいと思っています。 また、併せて愛知県以外の関係機関とも連密な連携を図って調整をしてまいる所存でございます。 当たり前でございますが、町にとって有益の施設となるよう、町民の皆様の意見が一番大事でございます。町民の皆様の意見を幅広くお聞きして、職員一丸となって取り組んで、新たな町のにぎわいづくりに努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 次に、「河川整備排水機場の増強など総合的な治水対策を実施します」とあります。治水対策として具体的にはどのような治水対策を考えているのか伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 具体的な治水対策につきましては、久田良木川排水機場のポンプの能力を現在の毎秒10立方メートルから毎秒23立方メートルに増強する工事と、準用河川境川の未改修区間約810メートルの改修工事を共同管理者である名古屋市と協力して進めてまいります。 そのほかに、下流河川の整備や久田良木川排水機場の増強が進んでまいりましたので、これまで一時中断しておりました浸水被害の軽減を図るための雨水管渠の整備も順次進めてまいる所存でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 先ほどの愛知県が計画している広域防災拠点は、田畑の多い青山地区での開発となります。広域防災拠点完成時には豊山町全体で田畑が随分と減少することとなります。それに伴って、治水だけではなく利水も考えなければならないと思います。 利水についてはどのように考えているのか伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 後方支援を担う新たな防災拠点の候補地となっております青山地区は、議員ご指摘のとおり田畑が多く、農業世用水路が至るところに整備されております。 新たな防災拠点が整備されましても、農業用水の系統については見直し、これまでどおり水田へのかんがいができるように努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 6つ目の公約で「名古屋市営バス乗り入れを進める」とあります。豊山町の住民にとって、公共交通の不十分さは毎回住民懇談会などで問題提起される課題です。「住みたいまち、住み続けたいまち」を目指す上で、とても重要な要素です。 前回の試行運転以降、名古屋市営バス乗り入れについては様々なハードルがあり、なかなか進まない印象があります。 鈴木町長は、はっきりと乗り入れを進めると断言しています。どのような策を講じているのか伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 愛知県が青山地区に整備いたします新たな防災拠点は、大規模災害時に全国からの応援人員や物資等を受け入れる機能などを備えておりまして、平常時には先ほど申しましたように防災に関する教育・訓練施設、公園やスポーツ施設として活用できるように検討を進めておられます。 また、新たな防災拠点の本部機能を担う中核施設には、愛知県、名古屋市の消防学校を集約・統合して新たな消防学校を建設することも検討されております。 これまでも市営バスの豊山町への乗り入れにつきましては、3年ほど前ですか、社会実験ということで1か月行われた実績がございます。 そういうことを受けまして、これまでも引き続き名古屋市の交通局当局とは折衝を重ねてきております。その中で、今回防災拠点が整備されるというこの要因ですね、それは非常に支援を、後押しをしてくれる意味になると思っていますし、引き続き貴重な資源でございます県営名古屋空港あるいは名古屋市中央卸売市場北部市場に加えて、今言いました新たな防災拠点といった資源を基に地域公共交通会議の場などを通じまして、名古屋市営バス乗り入れについて積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。
    ◆4番(坪井孝仁君) 広域防災拠点などの大規模開発事業に当たり、先人が残したものを大切に守ってこられた住民の方たちがいます。その住民の方たちから、後世から末永く感謝されるようなまちづくりをしてほしいという声をいただいております。 私はこういった声を胸に、住民の皆様と共にこれからのまちづくりをしていかなければいけない、そして、住民の方たちが先祖代々守ってきたものを有効に活用できたと納得していただきたいと強く感じています。 鈴木町長もそんなことは当然分かっていますよという気持ちではあると思います。町長の力を存分に発揮して、住民の声と共に推進していってください。どうぞよろしくお願いいたします。 次に、3つ目の豊山中学校移転・新築しますという公約にも関連する豊山町保有の公共施設等の老朽化問題について質問します。 現在、豊山町では過去に建設された公共施設などがこれから大量に更新時期を迎えます。その一方で、財政調整基金は積み立てられているものの、高齢化が進み、医療、年金、介護などの社会保障費の増加やコロナ禍による経済の不安定は税収の減少となり、町財政は厳しくなっていくことが予想されます。 今後、人口減少などにより公共施設などの利用需要が変化していく可能性が考えられます。 また、愛知県が計画している後方支援を担う広域防災拠点の整備も視野に入れた公共施設の在り方も考える必要があります。 こういった状況の中で、町全体の公共施設などを把握し、長期的な視点を持って更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行い、財政負担を軽減・平準化するとともに公共施設の最適な配置を図り、再配置を実現する必要があります。 豊山町では平成29年3月に公共施設等総合管理計画を策定し、地方公共団体が所有する公共施設などを対象に、地域の実情に応じて、総合的かつ計画的に管理することが示されています。 そこで、豊山町では公共施設などを対象に、現状や課題をどのように把握・分析し、考えているのか、順に質問していきます。 豊山町公共施設等管理計画の目的や背景を改めて伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 近年、高度経済成長の1960年代から80年代に整備されました公共施設の老朽化が全国的に進み、改修や建て替えの時期を迎えております。 国は、国民の安全・安心を確保し、中長期的な維持管理・更新などに係るトータルコストの縮減や予算の平準化を図ることなどを目的に、平成25年にインフラ長寿命化計画を策定いたしました。また、平成26年には地方公共団体に対して公共施設等総合管理計画を速やかに策定するよう要請しました。 このことを受けまして、平成29年に本町が策定したのが豊山町公共施設等総合管理計画でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 老朽化の状況を初めとした公共施設の状況を伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 本町の公共施設は、平成の年代に整備した施設が多い中、小・中学校や保育園などの建設後30年以上経過した施設も存在しております。 特に豊山小学校豊山中学校は、昭和38年1月、昭和39年3月にそれぞれ竣工していることから、できる限り速やかに対応する必要があると考えております。 また、庁舎を初めとするほかの公共施設につきましても、空調機器の老朽化による設備の改修などが必要な状況となっております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 次に、町の総人口や年代別人口について、今後の見通しはどうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 平成28年3月に策定しました豊山町人口ビジョン、まち・ひと・しごと創生総合戦略で示しております本町の人口推計では、総人口は2045年の1万6,371人をピークに、その後減少に転じる予測をしております。 年齢3区分別人口におきましては、ゼロ歳から14歳までの年少人口は、総人口と同様に2045年の2,612人をピークにその後減少し、15歳から64歳までの生産年齢人口は、総人口のピーク時よりも15年ほど早い2030年の1万167人をピークに減少が始まると予測しております。また、65歳以上の老年人口は、2055年の4,607人をピークに、その後減少に転じる予測をしております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 次に、財政収支の見込みを伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 本町の予算総額は、人口の増加や企業による設備投資などにより右肩上がりに増加を続けてまいりました。普通会計の歳入面におきましては、本町の歳入予算の6割を占めます町税を中心に、個人町民税固定資産税などが順調に増加を続けてきております。 しかしながら、本町への人口流入はしばらく続くと予測されるものの、大規模な設備投資が見込めないことや大手企業による法人住民税の収入が見込めないこと、また、昨今の新型コロナウイルスによる税収への影響など先行き不透明な状況となっております。 一方、歳出面におきましては、今後は、扶助費の増加に加え、防災施設スポーツ施設などの公共施設の整備や長寿命化などの計画が順次事業化する予定ですので、歳出総額の増加は避けて通れないものと考えており、大変厳しい財政運営を強いられるものと認識しております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) これまでの公共施設の整備の考え方と長寿命化とはそもそもどのように異なるのでしょうか。考え方の違いを伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) これまでの公共施設整備は、築60年を建て替え時期の基本とした考え方でございました。これに対しまして、長寿命化とは築80年までの使用を目指した考え方でございます。端的に申し上げますと、単純な改修ではなく、使用可能であれば新たな行政需要にも対応した機能を持たせたり、他の用途への活用を図るということでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 豊山町公共施設管理計画で、町の保有する公共建築物は28施設あり、総延べ床面積は約5万8,207平方メートルとなっています。そのうち学校施設は2万5,928平方メートルで全体のおよそ50%を占めています。 その学校施設の中でも豊山小学校校舎は昭和37年度、1962年度ですね、豊山中学校校舎は昭和38年度、1963年度の建設となっています。耐震改修は完了しているものの、トイレなどの快適な学習環境の確保という観点からも、老朽化対策は常に問題視されてきました。 第5次総合計画では、経年劣化が進む保育園の整備について調査研究を進めること、小・中学校の校舎については既に50年を超える施設もあることから、改修または長寿命化計画を策定し、教育環境を整備することが記載されています。 保育園や学校は、次の時代を担う子どもたちにとって、とても大切な施設であります。こういったことから、学校施設の老朽化問題は喫緊の課題であると考えます。 そこで、学校施設の改修・改築計画について、これまでの検討状況を順に伺います。 まずは、全ての小・中学校に係る改修費は総額でどの程度の規模となるのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 今の時点でお答えするのは大変難しい問題です。整備手法建て替え用地など様々な条件がありますが、平成30年度に専門家を交えた豊山町学校施設改築長寿命化計画によりますと、従来どおりの手法で改修・改築した場合は、今後40年間で145億円、年間当たりの平均費用は3億6,000万円と見込まれています。 しかし、例えば4校の中でも比較的新しい志水小学校豊山中学校の体育館棟を長寿命化改修した場合には40年間で126億円、年間当たりの平均費用は3億1,000万円という試算があります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 豊山中学校豊山小学校は、間もなく築60年を迎えようとしています。私も鈴木町長と同様に、長寿命化ではなく新築、建て替えがふさわしいと考えます。 建設年度から見ると豊山小学校校舎が昭和37年度の建設で最も古く、次に豊山中学校校舎が昭和38年度となっています。また、ほかの学校施設でも経年劣化が進み、少しでも早く学習環境を整備していかなければなりません。 しかし、財源には限りがあります。また、財政負担の軽減・平準化を鑑みると改築・改修の優先順位の検討にはきめ細かな配慮が必要です。町内小学校の通学区域間の不平等感を避けるためにも、まずは町内全ての子どもたちが学ぶ中学校の改築を優先するべきだと考えます。 また、中学校の改築には、現地改築や移転改築といった考え方があります。鈴木町長の公約の中で、中学校の移転・新築とあります。この考えは私の考えと一致しています。どのような構想を基に中学校の移転・新築を打ち出したのか伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 学校用地につきましては、一定規模以上の面積と児童・生徒の学習の場にふさわしい環境であるということが求められるのは当然でございます。そうした観点から、新たに用地を確保するということは、現実的には多くの困難を現状では伴うというふうに考えております。 また、現在地に改築を行う場合につきましては、多額の経費を要する仮設校舎をまずは建設することが必要で、工事期間中は運動場も狭くなり、騒音や工事車両の行きかいなど適正な学習環境からほど遠いものとなるところでございます。 中学校につきましては、築60年になろうとしておりまして、坪井議員のご指摘のとおり長寿命化ではなく、私自身、新しく、新築、建て替えをしたいというふうに考えているところでございます。 優先順位につきましても、まずは中学校の改築、児童・生徒が一番最初に、全ての生徒が早く新しい校舎で学習できる環境ということで中学校をまずは優先したいということが私の考えで、議員も同様の考えを賛同いただいたというふうに認識をしております。 町民の皆様のこれからご理解とご協力を得ながら、具体的には実現に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えています。 財政負担や適正な学習環境の確保、何よりも将来のまちづくりの観点などから、移転先は、例えば豊山スカイプールなど現にある町の所有地を活用することが有力な案で進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) そこで、中学校を改築する場合、大げさなようですが、50年先まで見込んだ機能を備え、様々な役割を果たしていく学校でなければならないと考えます。 現時点でどのような中学校にしたいと考えているのか、基本的な考え方を伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 目指すべき中学校の姿について議論をするため、来年度に学識経験者や専門家、住民も交えた中学校施設整備基本構想会議、仮称でございますが、こういった会議を立ち上げたいと考えています。その場において、新たな中学校の目指すべき姿について、教育環境の質的向上はもとより、地域コミュニティーの拠点形成、安全・安心な施設環境財政負担を軽減する効率的な施設運営、さらに整備手法などについて議論を深めたいと考えています。 学校が備える地域的なまとまりの基盤としての性格を尊重し、生涯学習、生涯スポーツ、防災などの場で住民の皆様と共同利用できる施設にするという観点が特に重要であると考えています。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 中学校の基本的な考え方は伺いました。 では、各小学校の改築・改修については、現時点での基本的な考え方はどうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 大変難しい課題でありますが、これまでの専門機関も交えた検討を踏まえ、現時点での基本的な考え方をお答えします。 まず、豊山小学校は、校舎が昭和37年度建設、講堂が昭和45年度建設で、ともに老朽化が進み、長寿命化改修の適正時期を過ぎています。したがって、改築、建て替えが望ましいと考えております。 新栄小学校は、昭和47年度建設で校舎・体育館ともに、まずは大規模改修を行い、多目的室棟については平成27年度建設で新しいため、現状維持が望ましいと考えます。 志水小学校は、昭和53年度建設で校舎・体育館とも長寿命化改修を行い、長く使用できる方策を講じたいと思います。 こうした考え方は、児童数の今後の動向や財政負担、地域の状況など様々な要因により内容や改修時期などが変動する場合があります。慎重に検討を加え、住民の皆様のご理解とご協力を得ながら着実に実行に移したいと考えています。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 3つ目の質問で、町の総人口や年代別人口について今後の見通しを質問しました。 これを踏まえて、各小学校について統廃合の考えを伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 小学校は、児童の学習の場としてだけではなく、地域住民の皆様の生活に深く広く根づいた施設であることを今回のコロナ禍で改めて認識したところであります。 小学校の在り方は、地域社会の将来に長く影響を及ぼすことから、これまで果たしてきた小学校の役割をよく理解し、長期的かつ多面的な視点を持ち、何よりも住民の皆様のご理解とご協力を得ながら、そして豊山町の今後のまちづくりといった観点から議論すべき課題だと考えています。 現在の3小学校の通学距離は、国の基準の半分以下であり、子どもたちの通学の負担を考えただけでも良好な環境にあります。本町の児童数の将来推計は、全体的に現状維持または微減の傾向が当分の間、続くと推測されます。 学校統廃合が議論される多くの理由は、児童数が大幅に減少し、クラス編制など学校を形成することが困難な状況になる場合と、こんなふうに理解をしております。現時点で本町ではこうした状況ではないと考え、当面、学校の統廃合を議論する環境にはないと考えます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 公共施設などの管理で重要な課題である財政負担の軽減と平準化を図るために、校舎改築・改修の整備手法も検討する必要があります。 現在の検討状況について伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 整備手法については、これから検討を進めていくことになります。考えられますのは、従来から採用している方式で、町が設計、施工、維持管理をそれぞれ分割して発注する最も一般的な方式を初め、設計、施工、維持管理、資金調達を一体的に発注する、いわゆるPFI方式まで様々な形態があります。 こうした方式に関する検討の視点は、財政負担の軽減、サービス向上、リスク分担、発注の手間などが考えられます。将来にわたって長く町の財政負担となる課題であるため、新設予定の「中学校施設整備基本構想会議(仮称)」などで慎重に検討してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 校舎改修は、長年にわたり常に問題視されてきました。また、本年度からスタートした第5次総合計画でも教育環境を整備することが記載されています。 次の時代を担う子どもたちにとって、学校施設はとても大切な施設であることは間違いありません。もはや待ったなしの喫緊の課題です。そこで、校舎改修実現に向けた当面の取組について伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 本年度中に小・中学校施設整備に関する長寿命化計画のアウトラインを愛知県の教育委員会に提出し、国庫補助の適用を受けることができるよう条件を整えようと思います。 その上で、来年度にまずは「中学校施設整備基本構想会議(仮称)」を立ち上げ、中学校施設の整備計画を進め、その後、順次、各小学校の個別・具体的な計画を策定したいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 今回、鈴木町長の公約を基に質問させていただきました。 第5次総合計画がスタートした中で、新町長の誕生やコロナ禍の影響は、豊山町のこの総合計画においてどのような影響があるのでしょうか。見解を伺います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 第5次総合計画は、新型コロナウイルス感染拡大の前に検討、策定を行ったものでございます。そのため、コロナの影響を考慮し策定した計画とはなっておりません。 したがって、計画がどこまでコロナ克服に向けた経済社会活動の変化に対して矛盾のない内容になっているのか、あるいはいかなるリスクがあるのか、改めて施策・事業の検証を行ってまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 町長選挙を終え、いよいよ鈴木町政がスタートいたしました。 町長の将来を見据えた力強い所信表明や、今回の質問に対して根拠に基づいたしっかりとした答弁を聞き、これからの豊山町の未来に希望の光を見ることができました。 その光がキラリと輝き続け、住民の皆様が「住みたいまち、住み続けたいまち」と実感していただけるように、私も責務を果たしていきます。 これからの鈴木町長のリーダーシップに期待をし、私の一般質問を終了いたします。 ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君の質問が終わりました。     (7番坂田芳郎君「議長」と呼ぶ) ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君。 緊急質問ですね。 ◆7番(坂田芳郎君) 一般質問通告者は本日7名であります。 しかるにもって6名しか予定されていないということは、これはどういったことなんでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君の質問を訂正をお願いした、それを受け入れれば……、修正の返事を9日までのお返事をいただくように坂田議員にお願いしたところでございます。しかしながら、本日の9時20分まで待ちましたが、坂田議員からは何もございませんでしたので、私は受付を認めない判断をしたところでございます。 本日の通告は……     (7番坂田芳郎君「質問の受領書までいただいております。通告の受領書の受領印までいただいています」と呼ぶ) ○議長(岩村みゆき君) 本日は一般質問……、坂田芳郎君、質問はやめてください。     (7番坂田芳郎君「半分の量をカットして、これを抜かないことには質問をさせないという。醜い選挙が行われたという……」と呼ぶ) ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君の発言をやめてください。不穏当な発言です。これ以上質問をしますと退場を命じますよ。 坂田芳郎君、質問をやめてください。 坂田芳郎君、退場してください。退場を求めます。     (7番坂田芳郎君「嫌です。半分方が質問の要点を抜いてこれをカットしないことには質問をさせないと、これは一体、受領印さえも押したその後で、にもかかわらず半分カットしろという、質問の要点を。でなければ質問をさせないと。でなければそれに対する返事を出せと」と呼ぶ)     (9番水野 晃君「休憩」と呼ぶ) ○議長(岩村みゆき君) 一旦休憩をいたします。---------------------------------------     午前10時12分 休憩     午前10時40分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) それでは、休憩を閉じ、再開をいたします。 休憩前、坂田芳郎議員、明確な議事妨害と不適切発言での退場を命じております。 坂田芳郎君、退場をお願いいたします。     (7番坂田芳郎君「嫌です。醜い選挙が行われたということで通告書を出しておるにもかかわらず、半分以上中身を抜いて、それでなければ質問をさせないという。挙げ句、この状態は暴力行為にも値する。嫌です。皆さん、これが豊山町議会です。質問をさせない。言論妨害。醜い選挙が行われたという質問に対して半分以上中身を抜けという。でなければ質問をさせないという。これが豊山町議会。疑惑な身内議長」と呼ぶ) ○議長(岩村みゆき君) それでは再開をいたします。 次に、1番作野桂子君の発言を許可します。 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 1番作野桂子です。通告書に基づき、大きく3点、質問をさせていただきます。 まずは、鈴木町長の考える福祉や子どもへの施策についてです。 鈴木町長は、12月議会初日に所信表明にて、これからの豊山町のまちづくりに当たっては「住みたいまち、住み続けたいまち」を目指していきたい、そのために一人一人が大切にされるという理念の下、各種の施策に取り組んでいきたいと考えている。この理念はSDGsの一つの根本精神、誰一人取り残すことのない社会を目指すことを念頭に置いていると強い意志を示されました。 私が議員に立候補した理由の大きな一つが、地球規模での豊かな環境を次世代に残すことに少しでも寄与したいという思いからでした。大きな話だと思われる方もいると思いますが、私たち一人一人の行動や選択が今の環境をつくっています。 12月6日、中日新聞にも、日本はSDGsの中で、5、ジェンダー平等を実現しよう、13、気候変動に具体的な対策を、14、海の豊かさを守ろう、15、陸の豊かさも守ろう、17、パートナーシップで課題を達成しよう、この5つの分野が大幅に遅れており、特に対策が必要であると記載されていました。 自然災害の多発や地球環境など、私たちがこれまでと同じ生活をしていて大丈夫なのか、人間が住み続ける環境を残していけるのかを本気で考えるべきときが来ています。 今だけではなく、長期的に私たち大人は何をすることができるのか、どのような形で子どもたちに未来を渡せるのか、ぜひ環境問題にも前向きに取り組んでいただくようお願いします。 また、子育てなら豊山と言っていただけるよう施策を進めていきたい。そのために妊産婦の皆様が安心して出産・育児をしていただけるための相談体制の充実や多様な保育ニーズに対応するとともに、放課後の子どもの居場所の充実についても取り組んでいただけるとの考えを示されました。 私は、今回のコロナ禍を受け、福祉施設や学校などが行政に支えていただいていることを改めて体感したと同時に、福祉施策や子育て支援について、今まで以上にソフトとハードの両面からの環境整備が必要だと思いました。 そこで、鈴木町長の考える福祉施策や子育て支援についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 非常に難しいテーマをいただいたというふうにまずは思いました。 福祉ということは一体何ぞやというところから、まず考えてみようと思いまして、月並みですけれども、「福祉」という言葉を広辞苑で一遍見てみました。広辞苑には「幸福、公的扶助やサービスによる生活の安定・充足」あるいは宗教的な側面だと思いますけれども、「消極的には生命の危急からの救い、積極的には生命の繁栄」と記されておりました。 私自身は、人々がそれぞれ自律し、社会生活を営んでいけるよう、公的な環境整備を図ってまいることが行政としての福祉という視点での役割だというふうに考えております。 もちろん子育てにつきましては福祉の一分野でございます。 具体的には、一人一人が十全に生活していくためには、それぞれが必要とする支援は千差万別でございます。それを公的に全部応えるということは言うまでもなく不可能でございます。 私としては、広く住民あるいは、大げさに言えば国民の皆様のコンセンサスの下、一律ではなく、一人一人節度あるニーズに沿った公的支援を講ずることにより、先ほど申しました自律した社会生活を送っていただけるよう、豊山町として各種の福祉施策を実施してまいりたいというふうに考えているところでございます。 具体的には、一部議員からもご指摘ございましたけれども、妊娠に向けての段階から、産前産後のケア、また、乳幼児から成人するまでの子どもたちへの健全な成長を進めるための、あるいは成人してからの生活支援や安心して年齢を重ねていけるための環境の整備など、時代・年代に即した相談体制や各種のきめ細かな支援メニューの充実に努めていきたいと考えているものでございます。 また、狭い範囲での福祉施策の充実だけではなく、例えば道路や河川の整備など、まちづくり全体を福祉の視点を持って進めなければならないと認識しておりまして、まさにまちづくり全体を通して議員の言われる福祉・子育て支援に取り組んでまいりたいと考えているものでございますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 力強い言葉をありがとうございます。 子どもたちと一緒に自転車で豊山町を走っておりますと、本当に段差があったりとか、様々なところで困る方がいらっしゃるなということは感じますので、まちづくりを通して福祉施策を進めていただくという言葉にすごくうれしく思っています。 町長選挙期間中、私は、豊山町はこのままでいいでしょうという言葉を何件かいただきました。しかし、今後は臨機応変な対応が必要であり、様々な計画の見直しが必要だと考えています。 鈴木町長は、第5次総合計画について、感染拡大以前に検討、策定を行った計画であり、ウィズコロナの視点から改めて施策、事業の検証をしていきたいとの考えを示されました。名古屋市、豊山町での40年を超える行政経験やたくさんのネットワークを豊山町の未来に役立てていただけるものと確信しています。 私も、二元代表制を堅持しつつ、議会としての役割を保ち、執行部と切磋琢磨し、よりよい豊山町づくりに貢献していきたいと思っています。 では、次の質問に移ります。 2点目は、コロナ禍における子どもたちへの対応についてです。 コロナ禍での突然の学校休校や幼稚園などの休園により、学習の遅れだけではなく、通常とは全く違う外出自粛や友達と会えない中での長期休校は、子どもたちや保護者に大きな負担やストレスを引き起こしました。 そのような中、豊山町では、図書室や児童館が休館となり、最終的には児童遊園の遊具の使用が禁止され、子どもたちの居場所は本当にありませんでした。 現在、第3波により愛知県では厳重警戒が出され、豊山町でも感染が拡大してきており、様々なところから心配をする声が届いております。 非常事態宣言が出される中、文科省は子どもの読書キャンペーンとして特設ページを開設し推奨するほど、読書はステイホーム期間を有意義に過ごすための方法の一つでした。 臨時休校中、他市町の状況を確認すると、予約した本のみを貸し出す、また、年齢や性別ごとに作られたセットを貸し出すなど様々な工夫をしていたことが分かり、当局にもお伝えしてきましたが、対応は変わらず、とても残念な思いをしました。 図書室の開館時間は短縮されたまま本日に至っています。 そこで、今後について質問します。図書室や児童館、児童遊園の今後の予定についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 私のほうから、児童館と児童遊園についてお答えをさせていただきます。 まず、児童館につきましては、国のガイドラインに基づき、検温やマスク着用を初め、定期的な換気や適度な保湿など感染対策を講じた上で、現行どおり開館していく予定でございます。 ただし、国や愛知県の動向、感染拡大の状況によっては利用者の人数制限や臨時休館について検討する必要がございます。 次に、児童遊園につきましては、国が示す新しい生活様式を踏まえ、現時点では遊具の利用禁止は考えておりません。 今後は、町民の心と体の健康を保つため、誰もが安心して利用することができるよう、体調が悪いときは利用を控えることや時間・場所を選ぶことなど、具体的な利用方法について児童遊園の入り口やホームページなどで周知してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 私からは、社会教育センター図書室についてお答えいたします。 図書室につきましては、国における基本的対処方針やガイドラインなどに基づき、感染拡大防止のための対策を十分に講じて運営をしてまいりました。 今後も、国や県の動向を注視しながらしっかりと対応するとともに、万が一休館となった場合も想定いたしまして、図書の貸し出しを継続できる方法を検討しているところであります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。 非常事態宣言が出されたときのように全てを閉じてしまうのではなく、子どもの居場所を残していただくよう強くお願いします。 令和2年4月7日、文科省はGIGAスクール構想の早期実現の目的は「災害や感染症の発生などによる学校の臨時休業などの緊急時においても、ICTの活用により全ての子どもたちの学びを保障できる環境を早期に実現するため」と明記しています。 また、令和2年12月3日に、「学校の環境のみで全てのICT環境が対応できない場合は、児童・生徒のインターネット通信等のICT環境を早急に把握すること、その上で、経済的な理由などで準備ができない家庭に対しては学校が最大限の支援を行うこと」と追記されました。 豊山町には、基本的には携帯電話のようにどこでも使える、インターネットにつなぐことのできるLETのタブレットが200台整備されています。今後は、令和3年3月に1人1台のタブレットが整備される予定です。 そこで、休校時のタブレットの貸し出しの予定についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 今年度中に実施する小・中学校への1人1台タブレット端末の整備につきましては、緊急時においてもICTの活用により全ての子どもたちの学びを保障できる環境を早急に実現することを目的とした令和2年度文部科学省補正予算を活用するものでございます。 したがいまして、今後、小・中学校の長期にわたる臨時休業等、緊急時には子どもたちの学びを保障するための手段の一つとして、貸し出し等によりタブレット端末を活用することも考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。 ICTを活用した学習に関しても、教育委員会からは、豊山町では先進的にタブレットを導入してきたこれまでのノウハウや経験が生かされるとの強い説明を受けています。 今後は、ぜひ寝屋川市の選択登校制のように、学校へ行くのが不安などの理由により学校へ行かない選択をした児童・生徒にはオンラインで学習ができる制度や、福岡市のように平時からオンライン授業の試行をするなど先進事例を参考に、さらなる準備を進めていただきたいと思います。 続いて、学校関係者に新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応について不安との声をいただいております。調べたところ、尼崎市の教育委員会が作成した図面を使用したフローがとても分かりやすかったです。 豊山町では、保護者に対し、感染を疑う症状のある場合については速やかに学校または役場に連絡をするように案内をしている一方、発生した場合の学校の対応について案内がありません。教育委員会として、臨時休校や消毒の対応など、方針を事前に知らせていただくことで、どのようなときに休校になるのか、例えば濃厚接触者になったらどうなるのかなど、皆さんに少しでも理解をしていただけるのではないかと考えています。 保育園やなかよし会からは、新型コロナウイルス感染症の対応について案内が配布されています。学校関係者に新型コロナウイルス感染症が発生した場合の臨時休業、消毒などの対応について案内をしてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 新型コロナウイルスが学校関係者に感染した場合の対応については、これまで本年2月、3月、11月の3度にわたり、保護者の皆様にお知らせをしてまいりました。 休校の期間や規模については、感染者の在校時期や濃厚接触者の人数等によって保健所の指示により弾力的に判断することとなっております。消毒も含め一律の対応ではなく、それぞれの事例の状況によって対応が変わってまいりますので、事例ごとにその学校の保護者向けにメールできめ細かくお知らせすることとしております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 突然の対応になるため、どうしてもバタバタすることになると思いますが、事前に知っていることで、会社への報告や親戚への依頼、心の準備など少しでもできることがあると思います。 なかよし会でも、いろいろなパターンがあると思いますが、概要として出されているものがありますので、学校についても出していただけたらと思います。また、検討をよろしくお願いします。 次に、平時でも非常に大変な時期である産後のケアについて質問します。 答弁をいただく前に、所信表明で「子育てなら豊山」と言っていただけるよう施策を進めていきたいと強いお言葉をいただきましたので、ここから豊山町が大きく変わっていくと確信しています。一人でも多くの方が安心して出産・育児をしていただけるための体制の充実をお願いします。 質問に戻ります。 衝撃的なデータですが、出産後1年未満の母親の死因の第1位は自殺だそうです。平時でも大変なところにコロナ禍という特殊な状況が加わり、外出の機会の減少や人とのコミュニケーションが極端に減少するなど、今まで10%ほどと言われていた1歳未満の母親の産後鬱は4人に1人、25%にも上るとのデータも出ており、産後の自殺者も増えています。 また、平成25年の厚労省のデータによりますと、児童虐待児で最も多いのはゼロ歳児であり、全体の43%を占めています。特に産前産後ケアを家庭のみに任せるのではなく、様々な関係機関で協力・支援をし、孤立を防ぎ、不安や負担軽減のための施策充実が求められています。 実際にお母さんたちとお話をしていると、今、仕事をしていないので自分のためにお金を使うことに罪悪感がある、自分の時間が欲しいと思うことはぜいたくだと思うなど、様々な声を聞くことができました。 しかし、30分でも自分の時間を持つことで心の余裕ができ、子どもに優しくできる、新たな気持ちで子どもと向き合えるなどという効果があることは様々なところで言われています。 そこで、会員数や援助実績、利用人数が減少しているファミリーサポート事業ですが、理由や検証についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) ファミリーサポートセンターの会員数のうち、子育ての援助を必要とする依頼会員につきましては、平成29年度末の89人から令和2年11月末現在には68人に減少しております。 平成29年度末の利用実績につきましては、合計14人で延べ123回の利用がありました。令和2年11月末現在の利用実績につきましては、合計5人で延べ21回の利用があり、平成29年度に比べ大幅に減少しております。 これら減少の要因といたしましては、依頼会員が登録を更新せずに退会したこと、新規会員の増加が少ないこと、費用面での負担が大きく、気軽に利用することができないこと、事前申込みが必要であり、緊急時に利用できないことなどと伺っております。 今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により利用を控える会員が多いことから、活動実績は減少傾向にあると存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 検証されているとおり、困っている方はいらっしゃると思いますので、気軽に活用していただける制度にしていただくよう、また検討をお願いいたします。 次に、会員を増やすための施策、会員数の目標値などについてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) ファミリーサポートセンターの会員数を増やすための取組といたしましては、総合福祉センター南館ひまわりで開催しております講習会の充実を初め、保健センター、保育園、小・中学校との連携を強化し、制度のさらなる周知を図ってまいります。 今後は、会員数や活動実績の増加を図るため、また、子どもを持つ方が気軽にファミリーサポートセンターを利用することができるよう、利用手続の簡素化や料金設定の見直しなど、他市町の状況を検証してまいりたいと存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 利用料金の検討は本当にありがたいです。 また、手続についても検討していただけると聞いてほっとしています。 特に双子などの多胎児や年子の場合は、お宅へ訪問したときに手続ができるという自治体もありますので、参考にしていただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、コロナ禍において、町独自の産後ケアサービスとしてファミリーサポートを活用し、例えば未就園児の保護者に対し、割引や無料にするなど検討してはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 現在、福祉課と保健センターにおいて、産前産後の妊産婦を対象としたケアサポートの充実を図るため検討しているところでございますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 利用料金の割引や無料化については、他市町の実施状況を踏まえ、対象となる者や対象となる活動内容などについて検証してまいりたいと存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 重ね重ねよろしくお願いいたします。 次に、私も豊山町へ引っ越してきたばかりのときに悩みましたし、先日、複数のお母さんたちからも、どのようなサービスを受けられるか分からなかったという声を聞いています。 産後、赤ちゃんで手いっぱいの中、どのようなサービスを受けられるのか、困ったときにどこへ行けばよいのか、誰に相談できるのかなど調べることは難しいと思います。 そこで、様々なサービスを利用しやすい環境をつくるために子育てガイドブックの作成を検討されてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 本町では、子育てに関するライフステージマップのほか、町内の各施設や用途別の相談窓口を紹介する子育て支援サポートガイドを保健センターで配布しております。 現在、新たな子育てガイドブックの作成は考えておりませんが、他市町の子育てガイドブックなどを参考にしながら、子育て支援サポートガイドの内容のさらなる充実に努めてまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 私が求めているものも本という形ではなく、そういったことが分かるものを求めていますので、同じになると答弁を理解します。 また、暮らしの便利帳というものが豊山町にはありますので、もしかしたらそういうところに追加していただくというのもよいかもしれません。 私ごとですが、娘が1歳未満のときに役場から討議会議のご案内をいただきました。参加したいと思いましたが、娘が人見知りであったこともあり、何度も娘を預けることが心苦しくて諦めたことがあります。 子育てなら豊山と言われるためには、お母さんたちの声をしっかり聞くことが必要不可欠だと思います。児童館などでお母さんたちに話し合っていただくなど子連れで参加したいときに参加できるような形式で、いろいろな方に関わっていただけるように考慮して話を聞く場所を設けていただけたらうれしいです。 どんなにすばらしい制度があっても、必要としている人に届かなくては意味がないものになってしまいます。 また、担当される職員の方々のサービスを受けられる人に寄り添った対応が、より充実したサービスにつながっていきます。ソフトとハードの両面で子育てしやすい環境を整えるという鈴木町長の言葉に期待をし、最後の質問に移ります。 3点目は、豊山町耐震改修促進計画の推進についてです。 この計画が策定された背景は、1995年に起きた阪神・淡路大震災です。地震による直接的な死亡者数は5,502名と言われていますが、このうちの8割以上が住宅や建築物の倒壊によるものでした。家具や家電製品に挟まれたことによる圧死が4分の3を占めたそうです。 また、倒壊した住宅などからの出火、延焼による被害の拡大や、倒壊により道路が塞がれ、スムーズな消火・救護・避難活動ができなかったと言われています。 私は、ふだんから防災を意識しているつもりでしたが、先日、防災のお話会に参加をさせていただき、動画を見て胸が苦しくなりました。こんなにもたくさんの方が住宅や建築物の倒壊などにより亡くなられていたことに驚くとともに、住宅の耐震化や家具転倒防止器具の取付けの重要性を再確認しました。 住宅の耐震化は、震災時に津波以外の死者数を減らす最も有効な対策と言えます。そこで、政府は2020年までに1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅や建築物の耐震化率95%の数値目標を掲げました。 現在、日本全体における2018年の住宅耐震化率は87%と推測され、愛知県は2013年で86%となっています。 豊山町でも耐震化を促進し、町民の命や財産を守るために豊山町耐震改修促進計画が策定されています。今年は現在の計画の最終年度であり、次の計画を策定中だと聞いております。 豊山町は、2015年、戸建て木造住宅の耐震化率が64.7%でした。私は改修費補助金の実施回数や世帯の増加数を推測し計算をしてみましたが、現在の木造住宅耐震化率が67%ぐらいになるのではないかと推測しています。残念ながら、他市町と比較しても、耐震診断も改修回数も少なく、全体の耐震化率や計画当初からの達成率の伸び率も低い状態です。 コロナ禍を受け、発災時に分散避難として自宅避難が推奨されています。命を守るためだけではなく、避難所で感染するリスクを回避するために自宅を耐震化していただき、発災時に避難所へ行くことなく自宅での生活ができるようにすることが重要だと思います。 まずは耐震改修が進まない理由や現状と検証についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 本町では、住宅の耐震化を促進するために、平成27年度に豊山町耐震改修促進計画を改訂いたしました。計画期間を令和2年度までとし、住宅の耐震化率の目標を住宅数全体の95%と定め、耐震改修の促進を図るため、耐震改修費補助事業を実施してまいりました。 耐震化の現状といたしましては、豊山町耐震改修促進計画の改訂作業の中で調査を実施し、耐震化率を約74%と推計をしております。目標の達成は困難な状況となっております。 耐震改修が進まない理由といたしましては、住宅の耐震化に関するアンケート調査の結果などから、耐震改修費が高額であることや、高齢のため耐震改修工事をすることが困難であることなどと認識をしております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。
    ◆1番(作野桂子君) 私も耐震改修が進まない一番の理由は費用が高額なことだと思います。愛知県のデータによりますと、耐震改修費の平均は約290万円となっており、補助金との差額は約190万円と言われています。 そこで愛知県は、国立大学法人などで構成する協議会において安価な耐震改修工法を開発、評価し、この工法の利用拡大を図っています。 また、安心して改修をしていただくため、耐震改修事業者リストの公表も不可欠だと思います。 2番目の理由は、所有者さんが耐震改修の必要性を感じていないことではないかと思っています。耐震改修を促進するためには、耐震化をしないとどうなるのか知っていただくことが大切だと思います。また、所得税の税控除や固定資産税の減額制度など優遇制度のアピールをすることも有効だと思います。 そこで、ホームページや啓発活動の内容見直しが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 耐震化の促進には、まず耐震診断を行い、個々の住宅の耐震性を的確に把握する必要があります。このため、ホームページでは無料耐震診断や耐震改修費補助制度を中心に掲載をしております。 議員ご指摘のとおり、耐震改修に関する助成制度は固定資産税の減額などもございます。耐震改修費補助制度の周知だけでなく、各種助成制度についても案内するなど、ホームページの内容の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) まずは周知が大切だと思いますので、よろしくお願いします。 愛知県では、約30%、17の自治体が代理受領制度を実施しています。代理受領制度とは、工事業者さんへ直接補助金が振り込まれる制度で、所有者さんは工事料金から最大100万円の補助金分を差し引いた金額だけを工事事業者さんへ支払えばよいので、一時的な負担を減らすことができます。 豊山町でも代理受領制度の導入を検討してはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 住宅の規模や耐震診断の結果にもよりますが、平均的な住宅の耐震改修工事には相当の費用が必要となります。 一方、耐震改修費補助金は最大で100万円となっており、工事費用の面から耐震改修が進まないものと推察をしております。 代理受領制度は、申請者に代わって工事施工者が契約により補助金を代理で受領できる制度であります。代理受領制度を利用すれば申請者は工事費用と補助金の差額分のみ用意すればよくなり、申請者の工事費用の負担が軽減されることから、代理受領制度を導入する自治体は増えております。 本町におきましても、代理受領制度は耐震改修の促進に有効な手段の一つと考えており、制度の導入に向けて検討してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ぜひよろしくお願いします。 しかし、代理受領制度では根本的な費用が高額だと思われている方の悩みの解決にはなりません。 愛知県内では、あま市や武豊町など16ほどの自治体で独自の補助金を出しており、これらの自治体は耐震診断累計実績が1,500軒以上であったり、改修の実績回数が多い傾向にあります。 そこで、豊山町でも耐震改修の補助金増額を検討されてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 本町の耐震改修費補助金は、国や県の補助制度を活用することで実施しており、補助制度を上回るような補助金の増額については現在のところ考えておりません。 まずは所有者の費用負担が軽減される代理受領制度の導入を検討してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) とても残念ですが、最初にも申し上げましたが、コロナ禍を受け、発災時に分散避難として自宅避難が推奨されています。発災時に避難所へ行くことなく自宅での生活ができるようにするため、今こそ耐震補強をという施策や啓発活動が必要だと思います。 迅速な対応が必要だという認識は職員の皆様も同じだとは思いますが、全体の補助金制度が難しいのであれば、戦略的な取組が必要だと思います。 災害時の要援護者さんである障がいのある方や高齢者さんに対し、家具固定のサービスや耐震改修の補助金増額を検討されてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 災害時に配慮が必要な65歳以上の高齢者や障がいのある方を対象に、耐震シェルター整備費補助制度を設けております。 耐震シェルターは、比較的安価な工法により寝室などの個室を補強することで、住宅内に耐震性の高い空間を確保することができる有効な手段でございます。ご利用いただけるよう制度の周知に努めてまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 正直なところ、シェルターでは倒壊を防止することができないため、出火や延焼による被害の拡大や倒壊により道路が塞がれてしまうことになります。 また、愛知県内のシェルター実績を調査しましたが、平成30年度で11件、令和元年度は18件と、県内での利用件数もとても少ない状況です。戸建て住宅の除却のほうが平成30年度323軒、令和元年度は381軒と利用件数が多い状況です。ぜひこちらの検討もお願いします。 また、次の計画での目標値は100%になると聞いております。豊山町は他市町と比較しても耐震化が進んでいません。助成は考えていないとの答弁でしたが、どのように今後の目標を達成していく予定なのか、最後にお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 今後、耐震化率の高い他の自治体の取組などを研究しまして、どのような手法が有効か検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ぜひ積極的に調査をしていただき、目標を達成できる施策を立てていただくようお願いします。 また、防災安全課と協力などをしていただいて、町民の皆様に実際に倒壊した建物や防災活動ができなくなった動画などを見ていただく機会を設けるなど、耐震改修につながるような活動をしていただきたいと思います。 ほかにも、固定資産税の納税通知書にチラシを同封する、耐震診断をしたが未改修の所有者さんへチラシを配布する、自治会回覧板の活用をさせていただく、耐震相談会を実施する、防災キャンプ時などに耐震化や家具の固定の必要性について知ってもらう時間をつくるなど、様々な方法で耐震改修を進めていただくようお願いして、質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君の質問が終わりました。 次に、2番岡島剛君の発言を許可します。 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 2番岡島剛です。 通告に基づき、大きく2つの質問をさせていただきます。 まず1番目、合併についてであります。 鈴木町長は、町長選挙の中で、一人一人が大切にされる新しい豊山をつくる6つの約束を打ち出されました。豊山町の発展につながるよう期待しております。 その中の6番目に「名古屋市営バス乗り入れを進めます」というのがありますし、鈴木町長は名古屋市の職員や監査委員として長年にわたり勤められました。 このようなことに加え、先日の町長選挙で、将来的な見地から合併も視野に入れてという文章を公約に入れた候補がおられました。また、11月28日付の中日新聞のわが町探偵団で、豊山町について、「くすぶり続ける合併話」という特集がありました。 私個人としては、愛知県が進めている広域防災拠点の整備という大きな事業があり、豊山町を活性化させる大きなチャンスですし、第5次総合計画でも合併のことは取り上げられていませんので、合併については反対します。 しかし、町民の方から、新町長は合併についてどのように考えておられるのか聞かれることがあります。鈴木町長の見解をお伺いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 合併についての私の考えをお尋ねいただきました。 市町村の合併につきましては、当たり前ですが、町民の皆様の意向が最も大切であるというふうに考えております。 今回の選挙で、私は、多くの町民の皆様方といろんなお話をさせていただく機会をいただきました。そうした中で、一部では合併の話をされる方もお見えになられましたが、全体としては合併について検討する状況にはないと判断をいたしております。 また、昨年度には、本町の今後の10年間のまちづくりの指針、基本施策の方向性につきまして、第5次総合計画をまとめさせていただき、ご承認をいただいたところでございます。 したがって、第5次総合計画に掲げます「一人ひとりが輝く 暮らし豊かな アーバンビレッジ」、また、私が今回公約とさせていただきました「住みたいまち、住み続けたいまち」の実現に向けて、しっかりと豊山町のまちづくりに取り組んでまいる所存でございますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 合併について検討する状況にないということで、安心をしております。 第5次総合計画の「小さくてキラリと輝くまちづくり」としているように、小さな町ならではの細かな行政サービスが受けられるといったメリットがあります。 先ほども申し上げましたように、県が進めております防災拠点の整備という計画があり、それを核に豊山町を活性化させる大きなチャンスです。町長の公約でも、「防災拠点を設置し平時にはスポーツ施設、ふれあいの場として、新たな賑わいを創出します」ともあります。今後の豊山町の発展に期待していますし、私も協力してまいります。 続きまして、2番目の質問に入ります。 航空機関連会社の開発凍結による町への影響はということで、本町には航空機関連展示施設や航空宇宙産業関連企業があり、第5次総合計画の基本構想の第1章、まちづくりの基本理念と将来の中に、空港周辺地区には国産初のジェット旅客機の最終組立て工場が完成、見学施設も整備されました。あいち航空ミュージアムもオープンし、本町は航空関連施設の集積する「ヒコーキのまち」として輝き、にぎわいを実現していますとありますが、コロナ禍の中で10月30日に航空機関連会社が航空機の開発の一時凍結を発表しました。非常に残念なことです。そのことについて豊山町への影響を心配される声をよく聞きます。 第5次総合計画では、重点目標3、「産業」がキラリと輝くまちとして戦略2の観光の推進で「ヒコーキのまち」をテーマにした観光推進がありますが、第5次総合計画への影響はあるのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾産業建設部長。 ◎産業建設部長(堀尾政美君) 第5次総合計画では、まちづくりの重点戦略の一つとして航空関連資源や航空関連の企業・事務所などの立地・集積を生かして「ヒコーキのまち」をテーマにした観光推進を掲げております。 ご質問にあります国産ジェット旅客機最終組立て工場見学施設は、まさに観光推進や地域活性化事業を展開する上で欠かすことのできない航空関連資源の一つであると考えております。 そのため、第5次総合計画の基本施策である観光を推進する上では、少なからず影響があるものと考えております。 しかしながら、本町には県営名古屋空港を中心に、あいち航空ミュージアムや航空館boonなど魅力ある航空関連資源が立地しています。こうした航空関連資源を効果的に活用し、引き続き「ヒコーキのまち」をテーマにした観光推進・地域活性化事業を進めてまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 少なからず影響はあるということですが、豊山町といえば県営名古屋空港を中心とした航空機関連資源を思い浮かべる方が多いと思います。今後、「ヒコーキのまち」関連事業の強化を期待しております。 続きまして、来年度の予算など財政的な影響はどのように考えておられるのでしょうか。お聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 航空機関連会社からの税収につきましては、土地、家屋、償却資産に係る固定資産税が大部分を占めることから、国産ジェット旅客機開発の規模縮小に伴います令和3年度の町財政への影響は少ないものと考えております。 ただし、将来的には、開発規模の縮小に伴い設備投資がマイナス基調で推移していくことや従業員数の減少などが懸念されていることから、今後の町財政への影響については、しっかりと注視してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 航空機関連会社の規模縮小による来年度の町財政への影響は少ないということで、少しは安心できますが、やはり現在このコロナ禍の中で産業への影響は大きく、税収の落ち込みというのが非常に考えられると思います。 来年度の予算編成など慎重に行っていただいて、今後の航空機関連会社の設備投資でマイナスになっていくようなこともございますので、慎重にいろいろ判断をお願いしたいと思います。 以上をもちまして私の質問を終わりといたします。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君の質問が終わりました。 続いて、3番柴田賢一君の発言を許可いたします。 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 3番柴田賢一です。議長のお許しをいただきましたので、通告に基づき質問させていただきます。 1、有効なコロナ対策。 全国的な新型コロナウイルス感染症の第3波と思われる増加傾向と同期したように、11月半ばから本町でも感染者発症の報告が連日のように上がっています。 また、全国的に感染経路不明の比率が高くなってきていることも見逃せません。 新型コロナウイルス感染症が脅威となっているのは、インフルエンザと違い、感染しても無症状であることも多く、発症前もウイルスを排出しており、インフルエンザに比べて重症度、致死率が高いことです。 また、重症化した場合では、治癒後の後遺症が通常の生活に支障を来すこともあるということです。 重症化の傾向としては、持病がある、体力が落ちている高齢者に多く見受けられ、免疫力の小さい幼児も危惧されます。 新町長の選挙公約にはありませんでしたが、最優先に取り組むべき課題として認識されているものと思っています。住民が多く来庁される窓口と保育園のコロナ対策について質問させていただきます。 (1)窓口のコロナ対策。 それでは、まず住民が多く来庁される窓口のコロナ対策についてお尋ねいたします。 あるスーパーマーケットでは、買物籠を定期的に消毒しているところがあります。筆記台を含め、町民が共用する筆記具やカウンターの消毒はどのように行っていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 窓口のカウンターや、1階の記載台につきましては、朝・昼・夕の定期的な消毒・清掃と随時の消毒を行うとともに、定期的な換気を実施しているところでございます。 また、役場庁舎では、新型コロナウイルス感染症対策として、庁舎出入口にアルコール消毒液を設置するとともに、全フロアの窓口に飛沫防止用のビニールパーティション、1階住民課の戸籍窓口には、申請の際、間隔を空けてお並びいただけるよう注意喚起を促すための誘導用サインシールを設置しております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 予期せず感染してしまうというような状況になってきています。当然のことながら窓口では、町民、町職員への感染を防止することで感染を拡大させないようにしなければなりません。しっかりとした対応をお願いしたいと思います。 では、次に保育園におけるコロナ対策について質問いたします。 保育園のコロナ対策。 子どもの新型コロナウイルス感染者の報告数は、大人に比べると圧倒的に少ないとのことです。子どもが感染しにくいというわけではなく、大半が感染しても軽い風邪と見分けがつかないほどの症状で済んでしまうとの報告もあります。 しかし、子どもが絶対に重症化しないというわけではありませんので、注意しなければなりません。 大人でもついつい緩みがちな咳エチケットやソーシャルディスタンスも、保育園児に理解させるのは難しいでしょうし、マスクをつけるのも嫌がってなかなか言うことを聞いてくれなかったり、手で口や鼻を触ってみたり、保育士さんは大変なご苦労をされていると思います。 それではお尋ねいたします。 マスクの着用についてはどのように対応していますか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 3歳以上のマスクの着用につきましては、園舎で過ごすときはマスクを着用し、外で遊ぶときはマスクを外しております。 登園時にマスクを忘れた場合や、汚損によりマスクを着用することができなくなった場合は、保育園で保有しているマスクを渡しております。 2歳児以下のマスクの着用につきましては、息苦しさや体調不良を訴えること、自分でマスクを外すことが困難であり、呼吸困難や熱中症のリスクが高まることから、保護者が着用を希望する場合を除き、原則としてマスクは着用しておりません。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 園庭ではマスクを外しているとのことですが、どんなことに注意を払っていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 外遊びをする際、各保育士は距離をできるだけ保つよう園児に声かけをするとともに、常にティッシュやごみ袋を携帯し、せき、くしゃみによる鼻水、唾液の飛沫対策を講じております。 また、外したマスクは、口との接触面を内側にし、二つ折りにして、他人のマスクをつけることがないよう各自のロッカーで保管をしております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 幼い子どもが大人と同じようにマスクをしている姿を思い浮かべますと、コロナ問題以前のように自由に遊ばせてあげたいと思いますが、致し方ないと思います。 では、次に、部屋の換気についてお尋ねいたします。 定期的な換気については、エアコンは部屋の空気を循環させているものであり、空気清浄機は効果が限定的だとされています。このため窓を開けるなど通常の換気を行うことが望ましいとされています。 これから本格的な冬季に入っていきますが、どのように対応していくのですか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 保育室と職員室の換気につきましては、それぞれ空気清浄機を設置し空気を循環させるとともに、窓の一部を常に開放しております。また、園児が外で遊んでいる時間帯は窓を全開にするなど、さらなる換気に努めております。 今後におきましても、気温の低下に合わせ、必要に応じて暖房をつけながら、今までと同様の方法により十分な換気を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) あまりにも気温が下がった日には、園庭での活動を取りやめたり、換気の仕方を工夫するなどの対策が必要になると思います。保育士さんにはご苦労をおかけしますが、よろしくご対応をお願いいたします。 ところで、新型コロナウイルスについては、人の移動や人口、それに都市部の人口密度などが感染の広がりに関係している傾向にあるようですが、インフルエンザなど一般的な呼吸器の感染症は気温や湿度が下がる冬場に流行すると考えられています。 それでは、お尋ねいたします。 湿度を保つことも感染を抑制する効果があると思われますが、どのような対策を行っていくのですか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 保育室におきましては、湿度を把握するための温湿度計を設置し、国が適度な保湿の目安としております湿度40%以上を維持するよう取り組んでおります。 具体的な対策といたしましては、各部屋の天井や壁につるしたロープに水で濡らしたタオルをつり下げ、湿度の維持に努めております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 冬季に換気をすることと湿度を保つということは相反することのように思います。なるべく部屋の温度を保ちながら換気を行い、その上で湿度を少しでも確保できるようお願いしたいと思います。 さて、最近では病院などの出入口に設置されている非接触方式の体表面温度測定サーマルカメラが医療施設を初め設置されているところがあります。また、人の皮膚や目に悪影響を及ぼさない特殊な紫外線を使った紫外線照射装置が設置されているところもあります。 現状では、これらの装置を導入する状況には至っていないと思われますが、感染状況の推移を注視していかなければならないと思います。 それでは、最後に町長にお尋ねいたします。 この新型コロナウイルス感染症対策について、町長の方針、決意をお聞かせ願います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) コロナ対策に関しての私の思いというか決意をというお尋ねでございます。 まずもって、その前に、先週末、我が町の保育園におきまして複数の職員がコロナに感染をいたしました。また、併せて複数の濃厚接触者が確認され、指定されているところでございます。本当に皆さんには大変心配をおかけしているところでございます。 現在、濃厚接触者につきましては2週間のいわゆる自宅待機というかそういう措置を取らせていただいているとともに、保育園につきましては全体自主登園という格好で、12月23日まで、2週間ですが、そういう措置を取らせていただいておりますので、よろしくご理解のほう、ご了解のほうお願いしたいと思います。 さて、新型コロナウイルスですが、もう既にご案内のように第3波の到来を受けまして全国の感染者が日々増加しております。連日最多人数を更新している状況にあり、非常に厳しい状況にあるというふうに考えております。 町として、どうこれについて考えるかということでございますけれども、町でも今月上旬から大幅に増えておりまして、大変先行きを危惧しているところでございます。 しかしながら、主な対策と申しまして、まず医療面あるいは感染者等に対する生活支援、あるいは事業者に対する支援と、様々な角度で取り組んでいくことが必要でございます。 残念ながら、町の単位で特に医療面につきましては医療機関等があるわけでもございません。それからPCR検査についても適時町として独自に対応できる状況でもございません。そこの中でも、関係機関等、関係病院とともに連携を取りながら医療面での対策はきちんとできる限りの対策を講じてまいりたいというふうに考えております。 こうした中、国におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止を含めた73兆円規模の新たな経済対策を閣議決定されました。町といたしましても、国や県の対策等を踏まえつつ、必要な方への生活支援や事業者に対する事業の継続や転換を図るための方策を講じますとともに、実施に当たっては時宜を失することのないよう対応してまいりたいというふうに考えております。 また、国のガイドラインなどに基づきまして、引き続き万全な感染対策を講じながら事業を遂行いたしますとともに、感染症に関する迅速かつ正確な対応や情報収集にも努めてまいります。 感染者が発生した場合には、保健所等の関係機関と連携を密にいたしまして、町民の皆様が抱える感染症への不安を払拭し、安心かつ安全に生活していただけるよう戦力を尽くしてまいる所存でございますので、ご理解をお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) ありがとうございます。 柴田賢一君、次の質問もやや長めにありますので、ここで……     (3番柴田賢一君「ちょっと最後に締めをお願いします」と呼ぶ) ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 現在、各国の研究者が開発しているワクチンですが、世界中の人々が待ち望んでいると思います。誰もがこの新型コロナウイルス感染症を克服し、少しでも早く元の世界に戻りたいと思っています。 ただいま町長の決意をお聞かせいただきましたが、6つの選挙公約と同様、新型コロナウイルス感染症対策について、並々ならぬ意気込みを感じました。 さて、ここ何日か、本町の防災行政無線による屋外拡声機から、町長から町民の皆様へと始まり、続いて聞き覚えのある声が響いてきました。町長自らが新型コロナウイルス感染症対策として町民の皆さんへ注意喚起を呼びかけておられたのですね。まさしく行政のトップにふさわしい行動だと思いました。今後もやれる対策は何でもやるという意識で取り組んでいただきたいと思います。 これで1つ目の質問は終わります。 ○議長(岩村みゆき君) ここで、質問の途中ですが、昼食休憩といたします。 再開は午後1時から。---------------------------------------     午前11時52分 休憩     午後1時0分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) それでは、休憩を閉じ再開をいたします。 3番柴田賢一君の2番目の早期に資源の戸別収集をから発言をお願いいたします。 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) それでは、午前中に引き続き2つ目の質問をさせていただきます。 早期に資源の戸別収集を。 令和2年7月20日の新聞報道を引用いたしますが、政府は文具やおもちゃといったプラスチック製品を資源ごみとして分別回収するよう市区町村に要請する方針を固めたとあります。新たな分別区分、「プラスチック資源」を新設、洗剤ボトルや弁当容器などプラ製容器包装と一括回収するというものです。海洋プラごみ問題などを背景に排出抑制の動きが世界で広がる中、リサイクル拡大を目指すとあり、ほかにも洗面器やバケツ、台所周りなどのプラ製品も含まれる見通しです。 政府は、今後、ごみの分類に新区分を設け、文具などのプラごみ、容器包装をまとめて回収しリサイクル率を高めるとのことですが、現場の手間とコストがかかり、最終的には自治体側が回収方法を決めることになるようです。 また、政府は、自治体の取組を後押しできるよう、補助金交付など自治体の負担軽減につながる対策も検討を進めるとのことです。 この政府の方針は、本町にも少なからず影響を与えることと思いますので、関連した本町の一般廃棄物処理基本計画について質問いたします。 まず1番目です。 一般廃棄物処理基本計画は令和2年3月発行となっておりますが、その概要版と併せ質問いたします。 それではお尋ねいたします。 「一般廃棄物処理基本計画」概要版3項の6、新計画の施策の方向性で、「資源を分別しやすく出しやすい環境を整える」とありますが、このような政府の方針と同じような分別のことを含んでいますか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 現在、環境省と経済産業省の両省において、今後のプラスチック資源循環施策の在り方についての検討が進められております。その中で、「家庭から排出されるプラスチック製容器包装とプラスチック製品については、プラスチック資源として分別回収することが求められる」との記述がございます。 消費者に分かりやすい分別ルールとすることを通じて資源回収量の拡大を図るとともに、効果的・効率的なリサイクルに向けて、プラスチック製容器包装・製品をまとめて一括回収するというものでございます。 本町のプラスチックなどの回収は、各地区の資源集積所またはリサイクルステーションにおいて、容器包装プラスチック、食品トレー、発泡スチロール、ペットボトルに分別して収集しているのが現状でございます。 今後のプラスチック資源循環施策の在り方についての具体的な内容は、これから示されるものと存じますが、資源を分別しやすく出しやすい環境を整えるという意味においては、その方向性に大きな相違はないものと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言をした徳島・上勝町ですが、ごみを13品目45分別して、2016年度にはリサイクル率81%という驚異的な取組がテレビで紹介されました。この排出場所となっているところがごみステーションであり、地域交流の拠点となっているようです。これらの取組は、コミュニティーの形成や育成に大きな貢献を果たしていると思われます。 本町でも、実現できるのであればよいですが、一層の分別を町民に促すことは難しいように思います。 それでは、次の質問に移ります。 2、資源の戸別収集。 現在、プラスチック製容器包装は拠点回収となっていますが、冬季になりますと強風で飛散することも多々あります。これを解決するためには、可燃ごみを出すのと同様に各家庭で袋詰めし、戸別収集をすることで防ぐことが可能であると思います。 それではお尋ねいたします。 プラスチック製容器包装を戸別収集に切り替える際には、その排出場所は可燃・不燃ごみを搬出する場所と同じと考えてよいのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 現在の可燃・不燃ごみの収集につきましては、町指定の袋に入れていただいた上で、収集路線上に出していただいております。 仮にプラスチック製容器包装を戸別収集に切り替えるとした場合の排出場所とするならば、議員のおっしゃるとおり現状の可燃・不燃ごみと同じ搬出場所とした路線収集の方法が一番現実的と存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) ところで、他の自治体では、資源が回収され、どのように再資源化されるのか、また、最終的な製品名やそれを利用する事業者の類いまで詳しく住民に周知されているところがあります。 それではお尋ねいたします。 回収された資源がどのような工程を経て、どのような原材料になり、最終的にどのような製品になるのか、それを具体的に説明することで資源分別の意義を町民に理解していただけるのではないかと思いますが、本町の考えをお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 本町から資源収集されたプラスチック類のリサイクル工程につきましては、収集運搬業者から中間処理業者へ持ち込まれます。中間処理業者において選別、洗浄、粉砕処理などを経た後、それぞれの最終処理業者へ搬送されます。 容器包装プラスチックにつきましては、プランターなどのプラスチック製品やコークス炉で用いる燃料材に、食品トレー、発泡スチロールは文房具や玩具などの元となるプラスチックペレットに、ペットボトルは自動車内装材や寝具などに利用される合繊綿などにリサイクルされております。 今後の啓発・周知方法としましては、広報への掲載はもとより、ホームページ、SNSなどのウエブサイトや環境学習、環境フェスティバルなどのあらゆる手法や機会を通じて、リサイクル資源の分別収集の意義や処理方法も含めたリデュース、リユース、リサイクル、リフューズの4Rの取組を積極的に周知してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) ありがとうございます。 現在のプラスチック製容器包装の搬出では、現在の組立て籠方式が収集の効率性からすればメリットがあります。ただ、籠にしっかり圧縮して詰め込まなければ籠の数量が不足してしまうので、夏場、冬場の詰め込み作業は自治会当番者にとって負担となっています。 プラスチック製容器包装の戸別収集は、このような自治会当番者の負担軽減を改善することと併せ、搬出する町民一人一人の正しい分別を促すためのものでもあります。 町では常設のエコステーションの整備や小売店にペットボトルやトレーの回収について推進しています。こういった取組の一つ一つが循環社会を形成する要素となるよう期待しています。 冒頭に申し上げましたように、政府は新たにプラスチック資源という分別区分を現在検討しています。これにより現在行われているプラスチック製容器包装の収集から原材料化するまでの工程で見直しが必要になりそうですが、早期に戸別収集が実現されるようお願いいたします。 また、プラスチック製容器包装と並び、ペットボトルも大量に出されています。近隣の自治体では、ペットボトルについても戸別収集していますので、同様に切り替えていただくよう要望いたしまして、質問を終わります。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君の質問が終わりました。 次に、5番山本亮介君の発言を許可します。 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 5番山本亮介です。議長のお許しを得ましたので、今後の新型コロナウイルス感染症対策について質問をさせていただきます。 私は、新型コロナウイルス感染症対策は今後も様々な視点で取り組んでいく必要があると考えています。 私たち議員や行政職員の周りには多くの町民がいます。直接つながりのある人、まだ顔を合わせたことのない人、私たちは約1万6,000人の町民の声をどれだけ届けることができているのでしょうか。把握できているのでしょうか。そして、声なき声にどれだけ耳を傾けることができているでしょうか。 新型コロナウイルス感染症という人類が経験したことのない歴史を生きる今、私は今こそ町行政と議会が一体となって町民の苦難軽減に取り組んでいかなければならないと思います。 さて、私はそのことを考えたときに、町長が所信表明でおっしゃった、「一人ひとりが大切にされるまち」という理念の中の、この一人一人の中に学生は含まれているのか。学生は含まれているのか率直に気になっております。 私は、今年の6月議会の一般質問で、町独自の学生支援を要望しました。今でも町内の学生の支援を求める私の思いは変わっておりません。 6月議会が終わった後、自分の議会報告で、再びQRコードを読み込んでの学生アンケート、こちらをご協力をと呼びかけてまいりました。その結果、3人の町内の学生からアンケートの声が返ってきました。 6月議会では紹介できなかったので、今回はこの声の一つを紹介した上で、再度学生支援を要望いたします。 新型コロナウイルス感染症対策について、豊山町、愛知県、国へのご意見・ご要望をお書きくださいという問いに、次のような声が返ってきました。 町独自の学生支援給付金を提案してくださったとのことで、本当にありがとうございます。子育て世帯支援が充実していますが、大学生の子を持つ親への支援を検討していただきたいです。コロナの期間だけでも検討をお願いいたします。意見を言う機会をいただき、ありがとうございました。 このような学生からの生の声があります。そして、先ほどの答えからあるように、このアンケートがなければ意見を言う機会さえなかったと思います。 今、学生の中で困っていない学生はいないと言われています。そして、学生の家族にも大きな影響を与えております。 そこで、再度要望させていただきます。新型コロナウイルス感染症対策として、学生支援を検討してください。 ○議長(岩村みゆき君) 日比野生活福祉部長。 ◎生活福祉部長日比野敏弥君) 新型コロナウイルス感染症対策に関する学生支援につきましては、独立行政法人日本学生支援機構や大学などが実施している奨学金の緊急貸付や給付、授業料の減免や納付の猶予、学生への食品提供など、様々な支援策が講じられていると存じております。 町といたしましては、国や県を初め各機関が行っている支援の動向を注視していくとともに、必要に応じてホームページなどで各機関が実施している支援策を周知してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) やはり町としての支援をしていく必要があると考えております。 今、学生やその家族がどのような状況に置かれているかといいますと、親の収入が減り学費が払えず退学を余儀なくされる、または検討している。親の仕送りに頼ることもできないが、学生がアルバイトしようにもアルバイトのシフトが減らされ、学費や生活費を稼ぐ見通しが立たない。オンライン授業による疲労や1日の食費を500円以下で抑えるなど健康問題を抱えているなど、コロナ禍において学生とその家族に大きな危機が訪れていることは明白な事実です。 6月議会の答弁で、18歳から22歳までの人数は781人いるという答弁がありました。その中に大学生、短大生、専門学校生などの学生は確実におります。そして、その家族も含めると、1,000人にはもしかしたら満たないかもしれませんけれども、かなり多くの町民の方が何かしらの困難を抱えていることになると思います。 今紹介したアンケートは1人の学生の声ですけれども、その後ろには何百倍もの苦しい声があるということを認識していただきたいと思います。 今回は学生支援ということでふんわりした要望をしていますが、先ほど答弁もあったように、今コロナ対策における学生支援、様々取り組まれております。それは全国の自治体で自治体独自に取り組まれているものもあります。市町村独自の給付金は、金額や対象、目的は様々ですし、給付金以外にも、各自治体で取れた、先ほども答弁ありましたけれども、野菜や海産物などの物資を送る支援もあります。 また、この所管について、6月議会では問答をさせていただきましたけれども、所管もそれぞれ自治体によって変わっていることも承知しております。 しかし、いずれにしてもやはり自治体が困っている学生や家族を助けたい、応援したいという思いがあるからこその施策です。もしよろしければ、コロナ禍における学生支援の重要性について、現時点で町長はどのように認識しているのか、もしよろしければお答えいただけたらと思うんですけれども。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) ちょっと通告いただいていないから、何をお答えして、どうお答えすると、今迷っているんですけれども、要するに大学生に対する対応なんですよね。 大学というのは、我々の立場から言ってしまえば、冷たい言い方すれば義務教育じゃないと、そういう義務教育じゃない、教育を受けるのは本人の意思に由来するものですね。時代が違うからいろんなこと言えるんですけれども、通い方、大学の学び方、いろんな学び方があるんだろうと。それが今コロナ禍でいろんな影響を受けているけれども、それはそれぞれ、人それぞれ様々なんですね。それを一律に何か手だてを講ずるということについては、私は自治体として取り組むのは非常に難しいんじゃないかというふうに考えています。 国は国で一定の救済措置を持っていますし、それから各大学もそれぞれ各大学に応じて、大学でできる限りの応援をしていると、そういう状況の中で、一人一人の置かれている状況を個別にそれら町としてどこまで把握できるかという辺りですね、その辺が一括した情報としても例えば町には誰が大学生だという当然リストもございませんし、自己申告で受け付けるかというと、その態勢も受ける判断とかそういうレベルも非常に人的なマンパワーも要ると。そういう中で何ができるかということについては、ほかっておくわけではないですけれども、今どうしたらいいかという決め手はなかなか見つからないというのが正直なところでございます。 今、ここで何かするとかしないとかいうことでなくて、そういうような状況だというふうに認識しているので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 義務教育ではない、難しいというお答え、難しいということに関しては十分承知しておりますが、実際にやはり自治体として支援している自治体もかなりあるということはご認識いただけたらと思います。 どんな形でも構いませんので、学生支援、検討していただきたいと思います。町はちゃんと学生のことも考えているんだよということを証明していただければと思います。よろしくお願いいたします。 2問目にまいります。 今年はエアポートビューマラソン、とよやまDEないと、健康福祉フェスティバル、町民運動会、町内の秋祭り、産業まつり、文化芸能発表会、環境フェスティバルなどが中止となり、ありとあらゆるイベントの開催ができませんでした。新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、感染拡大のリスクを考えての決断であると考えていますが、少し寂しい気持ちもあります。 そんな中、コロナ禍でありながら、感染症対策を施しながら講座やイベントを開催したり、パネル展示に切り替えたりするなど、町行政の熱意を感じる一面もありました。 さて、来年以降も町のイベントについては可能な限り開催していくことが望ましいと考えています。感染症対策を施したり、規模を縮小したり、パネル展示をしたり、オンラインを活用したりするなど創意工夫をすることで、町行政と町民をつなぐイベントの開催の努力をしていく必要があると考えています。 直近では、成人式が予定されております。コロナ禍における成人式は中止を決定、検討している自治体が全国で見られます。 現在、豊山町では開催を前提として準備を進めていると思います。しかし、コロナ禍において、さらなる感染拡大があれば中止になる可能性が考えられます。そうなれば、成人式の準備をしてきたご家族の経済的負担は避けられません。成人式の開催の可否や対応について、新成人やその家族向けの周知はどうなっているのか、また、12月14日、本日時点での成人式の対応についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 本町では、本年度約170人の方が新成人として新たな第一歩を踏み出されます。新成人となられる方はもちろん、これまで大切に育てられてきた保護者の皆様を初め、ご家族、地域の方々が節目としての成人式を心待ちにしておられることと思います。 このような思いを受けまして、成人式につきましては、町の広報9月、11月、12月号で、また町のホームページでご案内のとおり来年1月4日の月曜日に開催を予定しているところであります。 開催に当たりましては、県の対策指針を初めとした各種ガイドラインに基づき、感染拡大防止のための対策を十分に講じてまいります。 具体的には、座席を前後左右の間隔を空けて配置することや、受付窓口を増設することなどであります。また、この対策を講じることにより、保護者の方の来館をご遠慮していただくことにしております。ご出席を予定されていた保護者の皆様には本当に申し訳ない思いでありますが、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 9月、11月、12月の広報で周知していて、ホームページで周知しているということでありました。また、この成人式という節目をしっかり町としてお祝いしていこうと、開催していこうということで、安心をしているところであります。 ところで、ホームページでの周知ということをおっしゃられましたけれども、一つ要望をさせていただきます。 この今ホームページでは古い記事が最新の記事に埋もれていってしまって、古い記事が捜しにくくなっております。成人式の対応に限らずですけれども、様々な重要なこの記事については再び掲載をしたり、ホームページのトップ画面で常に見えるようにするなど、そういった周知方法のホームページの改善をお願いいたします。 今後も、新型コロナウイルス感染症対策は必要です。自助ではなく、今こそ公助が大切になっていると思います。しかし、町の財源だけで新型コロナへの対応をしていくことは困難であります。国や県の財政的支援、補助金が必要です。 そこで、新型コロナウイルス感染症対策の財源確保のため、国に対して地方創生臨時交付金、これまで2回にわたって出されておりますが、これの抜本的拡充、そして県に対しては県独自の新型コロナウイルス感染症対策の実施を求めていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) これまで新型コロナウイルス感染症対策にかかりました経費は、全体で18億4,767万円でございます。このうち地方創生臨時交付金を含めました国庫補助金が17億6,634万円、県補助金が3,994万円、町の一般財源が4,139万円となっております。 また、今議会におきましても、65歳以上の高齢者の方へのPCR検査補助や小・中学校の感染防止対策費などについても計上しているところでございます。 一方、歳入につきましては、現段階で徴収猶予による町税の減収分が1,499万円、保育料や副食費、給食費の無料化などに伴う減収分が3,880万円となっております。また、町税につきましては、今後コロナ禍の影響により、さらなる減収が見込まれているところでございます。 このような状況下におきまして、継続的なコロナ対策には財源の手当てが欠かせないことから、県町村会などを通じまして市町村に対する補助の拡大を国や県に要望してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 大変厳しい財政状況の中、様々なコロナ対策、打って出ていてくれているということを改めて確認することができました。 そして、やはりこの町の財源だけでは厳しいなということを非常に感じさせていただきました。 新型コロナウイルス感染拡大は、いまだ収束を見ません。現在、第3波の真っただ中にあり、今後も地域経済の冷え込み、医療の逼迫、労働の悪化は避けられません。今年補正予算で組んでいた町独自の支援策、新たなコロナ対策についても、単発ではなく適宜、タイムリーに取り組んでいくべきだと思います。 コロナ禍において、町行政に求められるものは大きいと思います。この町のかじ取りを鈴木町長に託してよかったと思えるような町政運営を期待しております。 最後に、そんな鈴木町政に対し、私としては、議会でのチェック機能を果たし、町民の苦難軽減と要求実現のため頑張っていく決意を表明し、質問を終わります。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君の質問が終わりました。 次に、6番岡島政信君の発言を許可します。 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 6番岡島政信でございます。議長のお許しをいただきましたので、ただいまより通告書に基づき、住民からの意見・声の収集について質問をさせていただきます。 私は、以前から「人とのつながりを大切に」をスローガンに、会社人生から現在までに至っております。この原点は、会社内においても、家庭においても、自分一人ではすることに限度があり、いかに多くの方の力を借りながら目標を達成していくことを身にしみてきました。 今年度、豊山町第5次総合計画がスタートし、都市計画マスタープラン、地域公共交通計画、子ども・子育て支援事業計画、生涯学習のまちづくり基本構想計画など、併せスタートしました。これらは職員の皆様の力の結集なくして展開できません。 そして、その結果のバロメーターの一つに町長への声などでの町民の皆様から返ってくる反響であるとも思っております。あるものは軌道修正を図り、豊山町の未来づくりという目標に近づけていくものだとも思っております。 職員の方々の各事業への取組は大変頭の下がる思いでありますが、今回、住民の方々の声の吸い上げで気になる点があり、住民からの意見、声の収集についてのテーマで質問をさせていただきます。 そこでお聞きいたします。 町民の方からの声、町長への意見箱を通した声というのは、平成26年から令和2年まで、どのような実績であったのでしょうか、お聞きします。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 町民の声は、町政運営や行政サービスに対する町民の皆様のご意見などをお伺いすることを目的に、平成15年度から「町長への意見箱」を設置し、実施しております。 毎年40件前後のご意見をいただいており、平成26年から令和2年11月末までにお寄せいただきましたご意見は合計で273件ございます。 お寄せいただきましたご意見の中で最も多かった分野は、総合計画やホームページなど町政全般に関することの106件でございました。そのほか多く寄せられましたのが、公共施設の利用や改善に関することが42件、福祉・医療に関することが35件などとなっております。 こうしてお寄せいただくご意見は、制度や業務の改善、行政サービスの向上につなげることのできる大変貴重な機会であると考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。
    ◆6番(岡島政信君) 先ほど言われました数値ですが、平成26年から令和2年11月末までの件数が273件、毎年40件前後のご意見をいただいているとの答弁でありました。 40件という数値というのは多いのか少ないのかは、私判断できませんが、答弁でいただいたように、このご意見は制度や業務の改善、行政サービスの向上につなげていただき、町長が所信表明で述べられたように共に考え、共に行動する、町民と行政が一体となってまちづくりを進めていただきたいと思っております。 次の質問に移ります。 町民からの声は先ほどの意見箱を通した声、あと町民討議などのテーマを通した町民の方からの意見などがありますが、ほかに町長との対話集会も同じというふうに思っております。 この実績も、平成26年から令和2年まで、どのような実績でありましたか、教えてください。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長小川徹也君) 町長との対話集会は、町民の皆様から町政やまちづくりに対するご意見やご提案を町長自身が直接お伺いし、町政運営に生かすことを目的に、平成17年度から実施しております。 平成26年から令和2年11月末までに開催しました対話集会は21回で、その内容は、自治会や夏祭り、道路整備など町政全般にわたっております。 年度ごとの開催方法と件数を申し上げます。 平成28年度までは、対象者を1人以上からとし、開催件数は、平成26年度9回、27年度4回、28年度3回となっております。 また、平成29年度からは対象を10人以上のグループに変更し、その開催件数は、平成29年度4回、30年度ゼロ回、令和元年度1回という状況になっております。 対話集会につきましては、町民の皆様との相互理解を深める上で、大変貴重な場であると考えております。平成30年度以降、申込み件数が減少しておりますので、より町民の皆様が利用しやすい制度への見直しが必要であると考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 鈴木前々町長のされていた対話というのは、先ほどの言われたデータだけでははっきり言えませんが、毎年行われてきたというふうに考えております。前服部町長のされてきた対話は、最初の年は例年どおりでありましたけれども、平成30年以降はちょっと低調の状況でしたという、そういうふうに受け取りました。 私の地域からの声があり、町長との対話を行ったこともあります。そして、行って、地域の方には勉強していただくよい機会となったと私は思っております。 しかし、残念に思ったこととして、少しハードルが高く、対話を行う打合せを含め、事前準備が大変でありました。これについては私の記憶ですと平成29年度の件になります。これを踏まえての質問となりますが、鈴木前々町長の対話、服部前町長の対話、それぞれ町長の考えに基づき対話を実施されてきたというふうに思っております。それらの点を考えて、次の質問をさせていただきます。 鈴木町長は、町長との対話について、どのような考えをお持ちでしょうか。また、対話を引き続き行っていかれるとしたら、どのようにされていく考えでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(鈴木邦尚君) 町長の対話というか、町民の皆さん、どういう意見を交わすかということだというふうに思っていますけれども、この間、私の経験としては、昨年度ですか、総合計画とかマスタープランの策定に当たって、これは各学区単位でしたが、出かけまして、職員共々、町民の皆さんからいろんな意見を聞くという機会がございました。 また、このたびの選挙を通じましても、町内を巡らせていただきまして、大勢の方とお話しする機会をいただいて、様々なご意見をいただくという体験をさせていただきました。 そこで私自身が思っていますのは、やっぱり現場できちんと皆さんの意見をお聞きして、きちんとお話をさせていただいて考えると、町民の皆さん共々考えるということが非常に大切であるし重要なことだというふうに認識を新たにしたというふうに思っています。 これまでの町長としてのいわゆる対話に対する、住民との対話に対する考え方について、いわば転換を図りたいと思っていまして、それは何かといいますと、いわゆる守り、受けの姿勢でなくて攻めの姿勢というとちょっと事が大き過ぎますが、私のほうから出かけていって町民の皆様と対話をする機会、これをぜひ設けたいと思っています。やり方としてはいろんなことが考えられますが、当面、順次各地区、お許しがいただければ各地区を訪問させていただいて、地元の皆様といろんな意見交換を実施させていただくと。まずその取組を始めさせていただきたいと思っています。 その際には、ここにお見えのそれぞれ各地区を代表してみえるような議員の皆様のお力もぜひお貸しを、ご協力をお願いしたいというふうに考えております。 また、従来の改めて申し上げるまでもございませんが、従来から行っています町民の声あるいは対話集会につきましても、引き続き継続はさせていただきます。 なお、対話集会につきましては、現行が10人だというふうに対象を制限していますが、いいか悪いか分かりませんが、一応対象を5人以上の方からまとまってお話がいただければ、そういう機会をぜひ設けさせていただきたいと改めて思っていますので、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今のご答弁の中で、対話集会の私としては要綱があって、前回のとき要綱があって、それを見させていただいて、それで進めさせていただいて、その要綱の見直しをされるというふうに取りましたが、全般的に、先ほどハードルが高いというような格好の言葉を言わせていただきました。そのハードルを少し下げていただいたことは、皆さんが町長とお話しする機会が少しでも増えるんじゃないかなというふうに思っておりますし、それはいいことの考えであるというふうに思っております。 今回、このような質問をさせていただいたのは、地域の方からの声で、町長とまちづくりについて世間話を含めた対話をしたいという思いもあり、また地域の活性化について、少しではありますが手助けになればと、元気いっぱい言っていただいたという、そんな状況でございます。 そのほか歴史について、私たちの子どもの頃の出来事を風化しないように残してほしいという言葉があったり、また、地域の方との交流がだんだん薄れてしまう状況に危機感を感じ、対応策としていろいろ言っていただいたりしてもおります。 そのほか教育関係、豊山町の伝統文化関係、高齢者がいつまでも健康寿命を保っていられるための活動関係などなどお話で持ち上がっている、そんな状況でございます。 今年はコロナ禍の中であまりお話ができず、皆さん、町長との対話を大変楽しみにしていると、そんな状況です。 住みたいまち、住み続けたいまちの実現は、町民の方々、事業者、各種団体の皆様の声が大切であります。厳しい状況下だからこそ多くの方からの声が届くことと思っております。一つ一つの声を大切に、町民と町政が一体となってまちづくりを進めていただきたいと思います。私も頑張って協力させていただきたいと思っております。 以上で、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君の質問が終わりました。 以上で、一般質問を終わります。 本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会といたします。 ありがとうございました。お疲れさまでした。---------------------------------------     午後1時48分 散会...